00012 弱連結の強み
 

Granovetterは、転職時に有用な情報が誰から得られるのかを調べ、その結果「貴重で役に立つ情報の 83.4% が、時々あるいはまれにしか会わない人々から流入している」ことがわかった(✽1)。ここから「普段あまり会わない、したがってあまり親しくなく、弱い結びつきでしかない人々のほうがかえって強力である」(✽2)とし、このパラドクスを「弱連結の強み」( the strength of weak ties )と名づけた。社会的ネットワークに関する洞察のうち、重要なもののひとつ。



         ✽1 Granovetter, Mark S.(1973)"The strength of weak ties."
                   American Journal of Sociology, 78(6), p.1371.

       ✽2 金井壽宏(1994)『企業者ネットワーキングの世界』、白桃書房、p.63-64.

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