コミュニティは、需要創造の母胎です。コミュニティなしに、需要の創出はむずかしいものです。従来ビジネスと言えば、わが社の製品に目を向けるものの、コミュニティづくりをおろそかにする傾向が見られました。そうした企業が、いま、軒並み苦戦しています。一方、活気あるビジネスでは、概してみずからのコミュニティをもち、さらにそれをより善いものにしようとしています。一方向の説得効果はしだいにうすれ、コミュニティでの相互作用がもたらす「納得と共感」が、結局は中長期にわたる新規需要や関連需要を生みだすことから、コミュニティ形成は、ビジネスにとって欠かせないものとなっています。ここでいうコミュニティは、かつての村落共同体のような閉ざされたものとは異なります。むしろ、さまざまなアクターが出入りする場です。ときに、その出入りを適宜調節することもあることから、セミ・オープンな構造の場合もあります。
関連情報:
◉ 土発的アプローチ (ARCHIPELAGOs 00030)
◉ 「小さな場所」の革新的取組 (ARCHIPELAGOs 00053)
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