00135 超領域的アプローチ
 

 「200年経っても、川はきれいにならない」。インドの最高裁判所は、遅々として進まないガンジス河浄化計画にいらだちを隠さない。計画の推進者である政府に実効性を求めた。「聖なるガンジス」は、じつに汚い。「巨大な汚水槽」ともいわれる。どす黒く、悪臭を放つ。生活排水、人間の死体、動物の排泄物が大量に流れ込む。

 ガンジス河の浄化は、汚染物対策だけでは不十分だ。そもそも、水の流れを活発にしないと、川自身による浄化能力がおとろえてしまう。なにより、これだけ広大な流域のかかえる問題を、政府だけでは解決できない。12億を超すインド人の約37%がガンジス川流域に住むが、これら膨大な数の流域住民が浄化を望み、水質を保とうとしない限り、浄化プランは空転するばかりだ。必要なのは、生活者サイドからの参加・関与であり、あらゆる地域の、多様な人びとが、宗派さえも超えて関わることのできる「超領域的アプローチ」だ。


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