「資本主義は死んだ」とか「自由市場の終焉」などと言う人もいるが、実際には国家と金融市場は歴史的につねに共生してきた。もし国家財政が窮地に立たされなければ、中央銀行や債券市場、株式市場を生み出した金融革新は起きなかったことだろう。 金融市場は人間を映す鏡である。人類の欠点が、その美徳と同様にあからさまに映ったとしても、それは鏡のせいではない。