近代科学が成立してゆく17世紀、世界史の中心とは、西ヨーロッパのことでした。それでいて、世界史に参加するのは、ブルジョア階級と知識階層にかぎられていました。それがいまでは、交通・通信・インターネットがグローバルにはりめぐらされるようになって、ほんとうにさまざまな人びとが、世界史を形成するような出来事にコミットしています。異なる立場の人びとが関わり合い、ともに新たな価値と世界史とを形成していくプロセスがはじまったのは、この時代の特徴といえるものです。
すこし長い時間軸をとってみると、20世紀から21世紀にかけての変化は、「新しい千年紀のはじまり」( the turn of the millennium )といわれます。今日の時代の特色は、11世紀から20世紀までの第2ミレニアムには、みられないものでした。そうした第3ミレニアムの端緒を、わたしたちはいま、ともにすごしていることになります。その共有された時間を、すこしでも豊かにできることをねがって、第3カーブ・マーケティングにかかわる、さまざまなトピックを取りあげてみたいと思います。
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