「モノづくり」の思想をまとめてみますと、単品中心、品質重視、多機能化、修正・改善、改良と、一見よいことずくめですが、この結果起こっている現象は、コモディティの限りない増産、価格競争、低成長といった現象です。生活のなかの価値創造とは、異なるものの重なり合いや組み合わせであって、生産者が、独立したひとつのモノをどんなに丁寧に造っても、それだけでは不十分です。