「 消費者 」とは、産業社会のなかで「 生産者 」に対して、2項対立的な関係から析出された不思議な概念。“ サイフに手足のついたもの ” とみなされてきた。しかし現実には、物財やサービスを消費するだけの、まったくの「 消費者 」は存在しえない。
かれらは、むしろ「 生活者 」と呼ばれ、主体的に商品を選択し、組み合わせ、 生活課題を解決し、かつ、新たな生活価値を生み出す「生活の生産者・創造者」。 豊富な情報で武装した “ モノ言う ” 固有名詞の主体でもある。いわゆる「 生産者 」は、生活生産者である「 生活者 」に、生活資源と生活要素を提供する供給者にすぎない。「 生活者 」こそ、生活の “ 生産者・創造者 ”。
関連情報:
◉ 固有名詞たちとの対話 (ARCHIPELAGOs 00132)
◉ 複合化する生活課題 (ARCHIPELAGOs 00038)
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