00144 世界認識のS、M、L、XL
 

 1年単位では対前年度比の業績しか見えないが、10年単位で見れば、新興企業の盛衰が見え、30年で見れば確立された大会社の盛衰が見てくる。50年で1つの産業の凋落が見え、100年で1つの社会の変動が見えてくる。1000年単位で見るなら、メディアの転換が見えてくる。

 近年、(名前が気に入らないが)「ビッグ・ヒストリー」という分野横断的な知的探索が試みられるようになった。宇宙史、地球史、生命史、人類史を、包括力ゆたかに相互関係的にとらえるものだ。個別科学ごとの成果をこえた、超領域的かつ超長期のパースペクティブをもつことで、現代のもつ意味が見えてくる。時代の転換期を認識するための、S、M、Lではない、スケールの大きい、XLな認識態度だ。


関連情報:
       ◉ 人間と動物の関係 (ARCHIPELAGOs 00016)
       ◉ 事故によって試される知性 (ARCHIPELAGOs 00083)



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